ホストラブ(ホスラブ)誹謗中傷の削除依頼は弁護士に!犯人特定までの流れ
ホストラブは、2ちゃんねるや爆サイに次いで人気の高いネット掲示板ですが、ここでも誹謗中傷が行われることが非常に多いです。被害を受けたら投稿を削除させて、犯人を特定する必要があります。今回は、ホストラブで誹謗中傷を受けた場合に弁護士に対策を依頼して解決する方法を解説します。
ホストラブ削除・犯人特定は弁護士に相談
2ちゃんねるに書き込まれた誹謗中傷の削除やツイッター、ホスラブ、爆サイの削除など、ネットの誹謗中傷問題の解決実績が多数ございます。
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ネット上の誹謗中傷、風評被害のトラブル解決に強く、ITに関する知識も兼ね備えた「サイバー弁護士」です。インターネット関連の問題であれば、どんな問題でも適切に対処、解決できますので、まずはお気軽に無料相談をご利用下さい。
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目次
- 1 ホストラブ(ホスラブ)とは
- 2 ホストラブ(ホスラブ) で誹謗中傷被害が起こることが多い!
- 3 ホストラブで被害を放置するとどうなるのか?
- 4 源氏名での誹謗中傷は名誉毀損?
- 5 ホストラブの誹謗中傷対策は、投稿内容の削除と投稿者特定
- 6 ホストラブの運営者が不明だから削除請求できない?
- 7 任意削除依頼
- 8 削除依頼時の注意点
- 9 削除にかかる時間
- 10 削除依頼は本人または弁護士
- 11 弁護士に依頼して仮処分をする
- 12 ホストラブの投稿者特定方法
- 13 ログ保存期間に注意!
- 14 相手が判明したらできること
- 15 ホスラブ誹謗中傷の削除・書き込み者特定を弁護士に依頼するメリット
- 16 ホストラブ誹謗中傷対策にかかる弁護士費用は?
- 17 ホストラブ誹謗中傷削除はネットに強い弁護士に依頼を!
ホストラブ(ホスラブ)とは
ホストラブとは、いったいどのような掲示板なのでしょうか?ホストラブは、2001年に開設されたネット掲示板です。その名の通り、もともとホストクラブについての情報掲示板でしたが、今は広くナイト系の仕事をする人が中心となって利用しています。
主な利用者層は、キャバクラ嬢やホスト、キャバクラ経営者や顧客など
掲示板は地域別(関東版や関西版、東海版、九州版や東北版、北陸/信越版や中国地方版、四国版、沖縄版)に分けられており、求人やホスラブ小説、ニュースやチャットなどのサービスもあります。サイト上に「月間200万人利用!夜の掲示板サイト」と掲載されているとおり、利用者数も伸び続けており、2ちゃんねるや爆サイに次いで人気の高いサイトで、通称は「ホスラブ」です。
サイトの利用には年齢制限があり、18歳以上の人に限定されています。
ホストラブ(ホスラブ) で誹謗中傷被害が起こることが多い!
ホストラブでは、ネット掲示板の中でも誹謗中傷被害が起こりやすいです。以下で、その特徴を説明します。
ホストラブは夜のお仕事に関する情報掲示板
ホストラブは、夜のお仕事に関する情報掲示板です。そこで、内容は水商売関係に限られていて、実際にはホストやキャバ嬢のゴシップであったり店の対応や噂であったりすることが多いです。そうなると、水商売に関わる人同士でお互いをおとしめ合うことが増えてきます。同じ店や異なる店で働いている他のキャバ嬢やホストの悪口を書かれることもあります。
性的な話題が多い
ホストラブは、18歳以下閲覧禁止の年齢制限がついているサイトです。また、利用者も水商売にかかわる人であることにより、どうしても性的な話題が増えてきます。そのような中、名誉毀損的な発言が行われると、被害を受けたときの影響も大きくなりがちです。
プライバシー権侵害が起こる
ホストラブは、ホストやキャバ嬢、経営者などの働き手ではなく、顧客もよく利用しています。顧客の中には、特定のホストやキャバ嬢に入れあげて、ストーカー的な行為を行う人がいます。たとえば後をつけてきて自宅の場所を公開されたり実名を公開されたりすると、ホストやホステス側が大きな被害を受けることがあります。このように、ホストラブではプライバシー権侵害が起こることも多いです。
店の悪口を書かれることも
ホストラブは、お店についての噂も多いです。そこで、ライバル店やお店の内部に通じた人があることないことを書き連ねて、お店の評判を落とすこともあります。ホストラブでは、店や店の経営者も被害に遭う可能性があります。
ホストラブで被害を放置するとどうなるのか?
それではホストラブで風評被害に遭ったとき、何もせずに放置しているとどのような問題があるのでしょうか?
評判が落ちて売上げが低下する
まず、キャバ嬢やホストが風評被害を受けたときの問題です。ホストやホステスが悪口を書かれると、指名する客が減って売上げが低下する被害が起こります。また、ホストラブに書かれた内容が、利用者のSNSなどに転載されて拡散されると、さらに被害が大きくなります。
家族に水商売がバレる
水商売にかかわる人には、家族に秘密にしている人も多いです。しかし、ホストラブで誹謗中傷や個人情報の投稿をされると、それがきっかけで水商売をしていることが周囲に広まり、家族にバレてしまうことがあります。
嫌な思いをして仕事を続けられなくなる
ネット上で誹謗中傷被害を受けると、精神的に非常に落ち込むことが多いです。ネットいじめで自殺してしまう人がいることからもわかります。
水商売をしていて、性的な内容で酷い書き込みをすると、被害者がうつ状態になることもありますし、それがきっかけで仕事を続けられなくなることも多いです。このような辛い体験を乗り越えるためには、相手が間違ったことをしたのだと言うことを明らかにして、自分が間違っていないことを実感することが必要です。
ストーカー被害に遭う
ホストラブでは、熱心な顧客やストーカーによって、ホストやキャバ嬢の個人情報が掲載されることも多いです。そうなると、その情報を見た他のファンがストーカー行為を行う可能性があります。たとえば、自宅の住所や写真、氏名等が公開されてしまったら、自分の全く知らないストーカーが家の近くで待ち伏せをしたり、手紙を送りつけてきたり、後をつけてきたりするので非常に恐ろしいです。
近年では過激なストーカーによる傷害事件なども増えているので、そのような問題が起こる前に、早急に対応する必要があります。
店の売上げが低下する
店がホストラブで風評被害を受けた場合には、店の評判が落ちて売上げが低下してしまいます。特に、ホストラブでは店の内部事情に詳しい人が、真実らしく店の悪口を書き込むことが多いので、内容にリアルさが伴い、評判が低下しやすいです。放っておくと店の経営に関わってくるので、早急に対応する必要があります。
源氏名での誹謗中傷は名誉毀損?
そもそも名誉毀損とは
ホストラブで誹謗中小が行われる場合には、源氏名で悪口を書かれることが多いです。源氏名はお店の中での通称名なので、実名とは異なります。このように、実名ではない名前で悪口を書かれた場合にも名誉毀損が成立するのかが問題です。
名誉毀損とは
公然と事実を摘示することによって、人の社会的評価を低下させる行為です。ネット掲示板への投稿は「公然と」と言えますし、事実を記載して相手を誹謗中傷したら「事実の摘示」によって「社会的評価を低下させる」行為と言えます。
本人の特定ができたら源氏名でも名誉毀損になる!
ただ、源氏名が「人」と言えるのかが問題です。名誉毀損が成立するのは、相手の社会的評価を低下させるからですが、そのためには、相手が特定されていることが必要です。いかに酷い内容が書かれていても、誰のことを言っているのかがわからなければ、社会的な評価は低下しないからです。
反対に、特定できるなら、実名であるかどうかは問題になりません。ペンネームやイニシャルなどであっても名誉毀損になる可能性があります。会社名と役職名を書くだけでもそれで誰かがわかったら名誉毀損になるのです。
源氏名でも名誉毀損が成立する可能性は十分あります
同じ源氏名の人が多く、投稿内容を見ても誰のことを言っているのかがわからない場合には名誉毀損にはなりませんが、そうではなく、源氏名であってもその人を知っている人なら誰のことを言っているのかがわかるなら、名誉毀損となります。源氏名で誹謗中傷被害を受けた場合にも、本名で嫌がらせされたときと同じように損害が発生するので、対応が必要です。
ホストラブの誹謗中傷対策は、投稿内容の削除と投稿者特定
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まずは投稿の削除が必要
ホストラブで誹謗中傷の被害に遭ったら、具体的にはどのような対処方法をとるべきなのでしょうか?
この場合、まずは投稿内容を削除させることが重要です。
不当な投稿がネット上に残っていたら、それを見る人がどんどん増えていきますし、他の掲示板や個人のSNSなどに拡散されるおそれがあります。売上げ低下の被害も拡大するばかりですし、ストーカー被害などの実害が発生するおそれもあります。そこで、ネット上で風評被害に遭ったら、まずは早急に削除をさせることが必要です。
犯人を特定して損害賠償をする
ただ、削除しただけでは完全に問題を解決したことにはなりません。投稿内容を削除しても、投稿者にとっては何の痛手もないからです。放っておくと、相手はまた次々に同じような嫌がらせを繰り返す可能性がありますし、嫌がらせの内容がさらにエスカレートしていく可能性もあります。
ネット誹謗中傷を受けたら、相手を特定してペナルティを与えなければなりません
具体的には、損害賠償請求をしたり刑事告訴をしたりすることです。相手が名誉毀損やプライバシー権侵害の投稿をしていたら、それは不法行為となるので慰謝料請求ができますし、相手の行為によって売上げが低下したら、その分の損害賠償請求ができます。
相手の行為が名誉毀損や侮辱罪、業務妨害罪になる場合には、それらの罪によって刑事告訴をすることができるのです。このように、相手にペナルティを与えることで、事件の再発を防いで今後の被害発生を抑えることができます。
ホストラブで誹謗中傷被害に遭った場合にも、上記の「記事削除」と「犯人特定」の手続きが問題解決ための重要なファクターとなります。
ホストラブの運営者が不明だから削除請求できない?
ホスラブで嫌がらせを受けたら、まずは投稿内容を削除させないといけませんが、そのためには、ホストラブの運営者に削除請求をしないといけません。ここで、ホストラブの運営者が明らかになっていないから削除出来ないとか、ホストラブの運営者が外国法人だから削除請求ができないという噂があります。
しかし、そのようなことはありません。ホストラブにも任意での削除を求めるための削除依頼フォームがあり、自分で削除請求をして削除に応じてもらえるケースがあります。
また、任意で削除に応じてもらえない場合には、弁護士に依頼して仮処分という手続きを利用することになりますが、ホストラブは裁判所の命令には従います。
さらに、ホストラブの運営者は海外法人ではありません。よって、ホストラブの運営者が不明だからとか海外法人だから削除ができない、ということはありません。ホストラブで嫌がらせを受けたら、諦めずに対応することが重要です。
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任意削除依頼
次に、具体的にホストラブに対し、削除依頼をする方法を解説します。ホストラブでの誹謗中傷やプライバシー権侵害の記事を削除するには、まずは専用の削除依頼フォームによって、サイトの管理者に削除依頼する方法があります。
ホストラブでは、基本的にこの削除依頼フォーム以外の方法では、削除に応じていません。任意で削除してほしい場合には、直接のメールなどではなく、必ず削除依頼フォームを利用する必要があります。
削除依頼フォームを使うときには、以下の内容を書き入れてフォームを送信する必要があります。
- 対象URLの14桁の数字(例:20140123215451)
- 削除したい対象のレス番号(例:12,15,80,120)
- ガイドラインにある削除理由を記載
ガイドラインによる削除の判断基準は、以下の通りとなっています。
- 個人名・住所・所属については、既に公開されているものや情報価値のあるもの、公益性のあるものは削除しない
- 電話番号は、一部伏字やそれを示唆するような文字列などであっても、原則的に全て削除対象となる
- メールアドレスやホストの情報については、騙りや明らかな悪意があって攻撃目的のもの、趣旨説明なしに衆目に晒す目的のものが削除対象となる
- 誹謗中傷については、公益性がある場合や板の趣旨に則した内容である場合には削除しない
- 個人特定する情報は全て削除対象となる
- 公益性がない私生活情報やプライベートな情報は、対象が完全に特定されない場合や中傷が伴わない場合でも、一律で削除対象となる
このように、ホストラブでは、プライバシー権侵害や個人情報の公開があると、基本的に削除に応じる姿勢をとっています。ホストラブの掲示板で、これらの被害に遭ったら、自分で削除依頼スレッドを使って削除依頼を出すのも効果的な対応方法となります。
削除依頼時の注意点
次に、ホストラブの削除依頼フォームを使って削除依頼を出す場合の注意点を説明します。
削除人はボランティア
ホストラブでは、運営会社がサイト上で明らかにされていません。そして、削除の対応に当たっている人は、運営会社ではなく「ボランティア」であるとされています。
もしそうだとすると、ボランティアには削除に応じる義務がないということになるので、削除に積極的に応じてくれない可能性があります。サイト上には「削除人がボランティアなので、暴言などないようにしてください」と書いてあります。
任意で削除依頼する場合には、相手の気分を無用に害することのないよう、礼儀正しく対応することが必要です。
店舗の誹謗中傷事案は削除されない可能性が高い
ホストラブの削除ガイドラインを見ると、削除の対象になるのは個人の私生活上の事実やプライバシー権侵害の事実が主となっています。これに対し、すでに公開されている情報は、削除しないとされています。このことからすると、店舗が誹謗中傷被害を受けた場合には、削除依頼に応じてもらえない可能性が高いです。
たとえば、店舗が反社会的勢力とつながっているという嫌がらせの書き込みをされたときでも、それが公益目的であると判断されたら削除に応じてもらえないことになります。店舗が誹謗中傷被害に遭った場合には、任意で削除するのは諦めて、早めに弁護士に仮処分を依頼した方が良いでしょう。
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削除はレスごととなる
ホストラブでの削除依頼は、基本的にレスごととなります。レスとは、1つのトピックに対する1つ1つの発言です。
スレッド全体を削除すると表現の自由に対する影響が大きいので、レスごとの削除対応を基本としていると考えられます。ただ、削除依頼したい人にしてみたら、スレッド全体を削除したいことも多いです。
スレッド全体の削除が認められるのは、スレッド全体がガイドラインに違反している場合であり、その判断は削除人が行う、ということになっているので、かなり難しいと考えた方が良いでしょう。
削除理由が公開される
削除依頼フォームを利用すると、「削除依頼履歴」として、その申請文書が公開されてしまいます。そこで、あまりに詳細なことを書きすぎると、かえって被害が深刻化したり、注目を浴びてしまったりするおそれもあります。しかも、それで削除に応じてもらえなかったら、何をしていることかわかりません。
そこで、削除依頼フォームを利用する場合には、なるべく端的に個人が特定できないような表現にとどめることが大切です。
ネット誹謗中傷被害を受けると、どうしても感情的になっていろいろと書きたくなってしまいますが、そのような気持ちをグッとこらえて客観的な記載を行うことが、削除の成功のコツです。
削除にかかる時間
ホストラブで削除依頼フォームを利用して削除依頼を出した場合には、申請時から96時間を目途として対応することがサイト上に明示されています。削除をしてくれたとしても依頼者に連絡は来ないので、削除依頼を出したら、4~5日くらい経った頃に、一度サイトを見て削除されているかどうか確認しましょう。
1回削除依頼を出したら、続けざまに何度も依頼を出すのは逆効果
相手もたくさんの削除依頼に応じており、削除人がボランティアであることなども考えると、サイト側が96時間で対応と言っている以上、その期間は待ってから再度の対応をすると良いです。
削除依頼は本人または弁護士
誹謗中傷対策業者は違法
ホストラブには限りませんが、ネット誹謗中傷に遭った場合、誹謗中傷対策業者や削除代行業者と呼ばれるサービスを利用することがあります。ネットで風評被害対策を検索すると、そのような業者がでてきます。
このような誹謗中傷対策業者は、違法である可能性が高い
そもそも日本には弁護士法という法律があり、依頼者から報酬をもらって法律事務を行って良いのは弁護士のみとされています。それ以外の資格がない人が報酬をもらって示談交渉をするのは違法です。
そこで、依頼者から報酬をもらってホストラブに削除依頼を出すことは、弁護士法違反となります。このような行為を非弁行為と言いますが、非弁行為には刑事罰も科されます。このような違法業者を利用すると、削除に応じてもらえないだけではなく、「違法な業者を使って削除依頼を出してきた人、店」ということになって、かえって評判を悪化させたり注目を集めてしまったりするおそれもあります。
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ホストラブは違法業者に厳しい対応をとっている
ホストラブ自身も、違法な事業者からの請求には応じないことを明言しています。ホストラブの削除ガイドラインには、削除請求をするときには「必ずご自身で行っていただくか、弁護士などの適法に削除請求を代理できる方に依頼して下さい」と書いてあります。
そして、同時に、ホストラブでは違法業者に対する取り締まりを強化しており、現在は違法業者を調査して、違法の疑いがあると判断され業者については、サイト上において、事業者名(法人の名称)と代表者名、サービス名などが公表されるとされています。
このように、ホストラブでは削除代行業者に対して厳しい態度を取っているので、たとえ過失であってもこのような業者を使うとかなりの逆効果になってしまうおそれが高いです。
ホストラブで誰かに依頼して誹謗中傷記事を削除したい場合には、必ず弁護士に依頼することが必要です。
弁護士に依頼して仮処分をする
ホストラブでの誹謗中傷被害を受けた場合、自分で削除依頼を出しても対応してもらえないことがあります
この場合には、弁護士に依頼して、裁判所で仮処分という手続きを利用しなければなりません。特に店舗がホストラブで誹謗中傷被害を受けた場合には、削除依頼フォームによって対応してもらえない可能性が高いので、弁護士に仮処分を依頼する必要性が高くなります。
仮処分とは
権利侵害が行われていてそれを保全する必要性がある場合に、仮に裁判所が命令を出してくれる裁判手続きです。
ホストラブで誹謗中傷を受けているときには、仮処分を申し立てて権利侵害の事実と記事削除の必要性を裁判所に説明出来れば、裁判所がホストラブの運営者に対して削除命令を出してもらうことができます。この場合、ボランティアの削除人の判断ではなく、ホストラブの運営者が対応して、仮処分命令に従って削除を行います。
ただ、仮処分の手続きは、裁判手続きの中でも専門的であり、素人が自分一人ですすめるのは難しいです。自分で仮処分をしても、裁判所に削除の必要性をわかってもらうことは困難でしょう。仮処分をスムーズにすすめるためには弁護士に依頼する必要があります。
ホストラブの投稿者特定方法
ホストラブで誹謗中傷被害を受けた場合、単に記事を削除させただけでは本当の意味で解決したことにはなりません。不当な投稿をした犯人を特定して、損害賠償請求や刑事告訴などのペナルティを与える必要があります。
ホストラブでの投稿は匿名で行われるので、投稿者を特定する手続きが必要になります
ホストラブでの投稿者を特定するためには、まずはホストラブに対し、投稿が行われたプロバイダについての情報を開示請求しなければなりません。このことによって、投稿者が利用しているプロバイダのIPアドレスが開示されるので、これをもとに、相手の利用プロバイダを特定することができます。
そして、相手のプロバイダが判明したら、今度はそのプロバイダに対し、投稿者本人の氏名や住所、メールアドレス等の情報開示を求めます。この情報開示請求は、プロバイダ責任制限法という法律にもとづいて行うことができます。
ただ、相手のプロバイダは、任意での情報開示に応じることは少ないです。そこで、相手のプロバイダに対し、発信者情報開示請求の訴訟を行う必要があります。訴訟によって、権利侵害の事実や情報開示の必要性が認められたら、裁判所から相手のプロバイダに対し、情報開示命令が出ます。これによって、ようやく相手の氏名や住所、メールアドレスなどの情報が開示されることとなります。
ログ保存期間に注意!
プロバイダに対して発信者情報開示請求をして投稿者の特定を行う際、ログ保存期間に注意が必要です。プロバイダがログ情報を保存している期間は3ヶ月~6ヶ月程度に限られているからです。これを超えると、発信者情報開示請求をしても、情報が失われていて情報開示を受けることができなくなります。
発信者情報開示請求訴訟を起こすとき、事前にログ保存の仮処分を行うことがあります
この仮処分のことを「アクセスログ保存の仮処分」「発信者情報消去禁止の仮処分」ともいいますが、これによって、ログが保存されて、最終的に開示を受けられることになります。
ただ、弁護士に依頼しに行っても、次の日に仮処分申立をすることができるわけではありません。こうした裁判手続きには準備が必要ですし、決定までにも時間がかかります。そこで、誹謗中傷被害があったら、できるだけ早めに相談に行くことが必要です。
特に携帯電話会社の場合には、ログ保存期間が3ヶ月程度と短くなっていることが多いと言われています。3ヶ月以内に仮処分を申し立てて決定をもらうには、できれば誹謗中傷の投稿が行われてから1ヶ月~1ヶ月半以内には相談に行って対応を開始してもらいましょう。
相手が判明したらできること
相手のプロバイダから犯人についての具体的な氏名や住所などの情報開示を受けられたら、相手に対して損害賠償請求や慰謝料請求、刑事告訴などをすることができます。
相手に任意での金銭支払いを依頼する事もできますし、相手が自分から支払いに応じない場合には、損害賠償請求訴訟を行うこともできます。このように、被害者側が断固とした態度を取ることにより、相手が反省して今後同じ過ちを繰り返さないことにもつながります。
また、相手と示談をするとき、「今後嫌がらせや誹謗中傷、プライバシー権侵害の投稿を一切行わない」、という誓約をさせることも可能です。
ホスラブ誹謗中傷の削除・書き込み者特定を弁護士に依頼するメリット
ホスラブで誹謗中傷に遭った場合、削除や投稿者の特定手続きをするときには、自分で対応する方法に限界があるので、弁護士に依頼することが多いです。弁護士に依頼すると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?以下で見てみましょう。
初動が早く、早急に記事削除ができる
弁護士にホスラブの削除対応を依頼すると、初動が早いです。自分で対応すると、どうしても何からはじめて良いのかわからず、対処を始めるまでにも時間がかかってしまいます。ここで弁護士に依頼すると、何をすべきかが明らかなので、迷いなく有効な削除方法をとることができるので、早急に削除が実現出来て、被害の拡大を防ぐことができます。
1手続きに慣れており対応がスムーズ
弁護士に削除や犯人特定を依頼すると、手続きが非常にスムーズに進みます。まずは任意交渉をして、それがダメならすぐに仮処分や訴訟を起こして裁判手続きを進めてくれます。裁判手続き自身にも慣れているので、仮処分や訴訟にかかる時間も短縮できます。
つまり、投稿内容の削除からはじまって、犯人についての情報開示や特定の手続き、裁判や損害賠償への対応などすべての手続きがスムーズに進むことによって、早めに削除や犯人特定を行うことができます。
明確な法的根拠をもって対応してくれる
弁護士に誹謗中傷対策を依頼すると、法律に従って適切な対応をしてくれるので安心です。任意で削除依頼を出す場合にも、余計なことを言わずに法的に削除理由となる部分だけを端的に伝えてくれますし、仮処分や訴訟でも、裁判所に伝わりやすいように主張や証拠を揃えてくれます。
違法な削除依頼代行サービスを利用することで、2次被害を受けることもありません。相手本人と示談交渉をしたり損害賠償請求訴訟をしたりするときにも、完全に合法的な方法で法的根拠をもって対応してくれるので、安心感が強いです。
削除依頼が拒絶された場合も仮処分申請で速やかな削除が可能
弁護士に誹謗中傷対策を依頼するメリットの最も大きなものは、仮処分申請ができることです。ホストラブで誹謗中傷被害を受けたとき、自分でできる対処方法は削除依頼フォームを利用する方法が限度ですが、削除依頼フォームでは、ボランティアの削除人が自己判断で削除に応じているので、削除されるかどうかが不安定です。
これに対し、弁護士なら仮処分を利用できます。仮処分の場合、裁判所からの命令になるので、ボランティアの削除人の判断など無関係ですし、運営会社自身が削除の責任を負うことになるので、早急に削除に応じてもらうことができます。このように、弁護士に依頼すると、仮処分で確実に早期に問題の投稿を削除してもらえることが、大きなメリットとなります。
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アクセス | ■日比谷駅 A14出口 徒歩3分 ■霞が関駅 B2出口、C4出口 徒歩3分 ■内幸町駅 A7番出口 徒歩1分 ■新橋駅 日比谷口 徒歩10分 |
事務所の表示順については以下の基準に基づいて決定しています。
・有料掲載事務所を一部優先的に表示しています・指定されたエリアの事案に対応可能かどうか
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ホストラブ誹謗中傷対策にかかる弁護士費用は?
最後に、ホストラブの誹謗中傷対策にかかる弁護士費用について、簡単に説明します。
法律相談料
ネット誹謗中傷問題に対応してもらうときには、まずは法律相談料がかかります。料金はだいたい30分5000円となります。ただ、ネット問題に強い事務所は、無料相談を実施しているところも多いです。
削除請求について
任意で削除に応じてもらえる場合には、着手金が5万円、報酬金が5万円で、合計10万円くらいが相場となっています。仮処分を行う場合には、着手金が20万円、報酬金が10万円程度です。報酬金がかからない事務所もあります。
発信者情報開示請求について
任意で情報開示に応じてもらえる場合には、着手金が5万円、報酬金が5万円程度です。発信者情報開示訴訟を行う場合には、着手金が20万円、報酬金が20万円程度です。報酬金がかからない事務所もあります。
損害賠償請求について
損害賠償請求を行う場合には、着手金が10万円~20万円程度、報酬金は回収できた金額の10%程度となります。着手金なしで、完全成功報酬制になっている事務所もあります。
ただ、これらの弁護士費用については、依頼する事務所によっても大きく異なってくるので、実際に依頼する際にしっかり確認しましょう。
ホストラブ誹謗中傷削除はネットに強い弁護士に依頼を!
以上のように、ホストラブで誹謗中傷被害やプライバシー権侵害を受けた場合、放っておくと情報がどんどん拡散しますし、売上げ低下やストーカー被害などの実害につながるおそれも高いです。お店が風評被害に遭った場合には、売上げ低下が起こることも多いです。
そこで、早急に問題の投稿を削除させるとともに、投稿者を特定して損害賠償請求などのペナルティを与える必要があります。
記事を削除させるためには専用の削除依頼フォームを利用する方法もありますが、自分で対応しても、削除人が対応してくれない可能性が高いですし、店舗の被害の場合には、基本的に応じてもらいにくいです。そこで、ホストラブの誹謗中傷対策は、弁護士に依頼する方法がおすすめです。
弁護士に依頼すると弁護士費用がかかりますが、最近では無料相談を実施している弁護士事務所も多く、費用の負担なく弁護士のアドバイスを受けることができます。複数の弁護士事務所で無料相談を受けて、良い弁護士を選ぶことも可能です。
ホストラブでの誹謗中傷対策を依頼するなら、弁護士の中でもネット問題に強い弁護士に対応してもらう必要があります。今、ホストラブでの風評被害を受けて困っているなら、ログ保存期間などの問題もあるので、とにかく早めにネット問題に強い弁護士を探して対応してもらいましょう。