ネットにおける風評被害の種類
ネット風評被害は大きく分けて5種類
個人ブログ
ブログはインターネット上に公開する日記のことで、匿名やニックネームでも作れることから、多くの人が開設しています。芸能人のブログは、プライベートの様子が見られるということで人気があり、多くの人がアクセスしています。
個人でも、料理や釣りなど自分の特技や趣味の情報をアップすると、それを知りたい人がアクセスしてくれます。ブログで商品や本を紹介すると、アフィリエイトという収入を得られるというメリットもあるため、活用している人が多いのです。
アフィリエイトで収益を得たいと思う人は、商品のパンフレットに書いているような内容だけではなく、自分の使用感や独自の目線での情報を公開することで、情報に信憑性を持たせようとします。その結果、Aという商品の良さを伝えることもあれば、Bという商品の欠点を紹介することもあります。
しかも、その記事を見た人が、その内容を自分のブログや2ちゃんねるなどで広めることで風評被害が生まれてしまいます。また、最近はブログにfacebookやtTwitterに連携するボタンが設置されています。記事に賛同した人がfacebookの「いいね」ボタンを押すだけで、その情報が広がってしまい、風評被害が拡大することになります。
掲示板(2ちゃんねる)
誰もが匿名で自由に書き込みができるネット上の掲示板の最大級が2ちゃんねるです。2ちゃんねるの1日の利用者数は300万人ともいわれています。また、さまざまなジャンルがあり、スレッドの数は数え切れないほどです。
そこでは企業の評判、製品の使い勝手、店舗のサービスの良し悪しなども投稿されています。しかも、犯罪に絡むことでない限りは、管理者や警察に頼んでもなかなか投稿者を特定できません。そのため、なおさら無責任な投稿が増えてしまいます。それに便乗して、ライバル会社の悪評を書き込むという悪意の投稿もあるのです。
その結果、風評被害が生まれることになります。
SNS(twitter・facebook)
手軽に利用できるツイッターなどのSNSは、風評被害を起こしやすく、さらにブログや2chなどの情報を拡散しやすいという特徴があります。
口コミサイト
化粧品や電化製品などの商品を使った人が感想を書き込むのが、口コミサイトです。そこに書き込まれるレビューや口コミは実際に使った人の声なので、これから買おうかどうしようかと迷っている人には大変参考になります。また、グルメやホテル、旅館の口コミサイトもあります。口コミサイトでの評価が高く、いい口コミがあると、購入や利用の決め手になることが多いものです。
しかし、中には「悪かった」という口コミもあり、しかも「ここに書かずに直接店に言った方がいいのでは?」というクレームもあります。さらには、「悪意で書いているのでは?」と思えるものさえあります。その結果、企業イメージや商品イメージを著しく傷つけてしまいます。ただ、多くは純粋に商品やサービスの感想を書いているため、特定の口コミだけの削除依頼に対する対応は、運営会社の判断により異なります。
報道記録
過去の新聞記事は図書館で探し、テレビニュースは録画……というのは昔の話です。今はどの新聞社も報道した記事はアーカイブとしてネットに保存しています。その多くは無料で、中には一部有料で見られるようにしています。
ユーザーにとっては大変ありがたいシステムですが、これが風評被害を生む一因になっています。例えば従業員の不祥事や企業のトラブル、事件などニュースとして報道されたものは、何年後でも見られますし、検索すればヒットしてしまいます。
トラブル自体は解決していてもお構いなしです。事件を起こした従業員は退職し、企業でも信頼回復に努めようやくマイナスイメージが薄れたと思っても、検索で上位に出てくれば、閲覧者はその事件を思い出してしまいます。さらに知らない人もそれを知ることになります。これもひとつの風評被害だといえます。
もし検索結果でマイナスの記事が出てくるようなら、早めに風評対策をすることをおすすめします。早期に発見し対応することで、風評の拡がりを抑えられる可能性が高まります。