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ネット誹謗中傷の対策

  • 2016年11月28日 | 4,215view

Yahoo!知恵袋の誹謗中傷 削除依頼手順|犯人特定して損害賠償請求する方法

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Yahoo!知恵袋は、Yahoo! JAPANが運営している、ユーザーから投げかけられた疑問・質問を皆で共有できるサービスです。日頃から気になっていることを気軽に質問できる一方、誹謗中傷や風評による被害も散見されます。誹謗中傷や風評被害につながる書き込みがされたときには、ネット問題に強い弁護士に相談して対処してもらうとよいでしょう。

Yahoo!知恵袋の誹謗中傷に強い弁護士一覧

Yahoo!知恵袋の仕組みとは

Yahoo!知恵袋は気軽に質問したりそれに回答してもらえるサービスである一方、企業や個人に対して誹謗中傷するような内容が書かれるケースがあります。加害者にも被害者にもならないようにするにはどうすればよいのでしょうか。

Yahoo!知恵袋の仕組みを理解しよう

人間は誰しも悩んでいることや疑問に思っていることを他人に聞いてもらいたいものです。そんなときに、24時間いつでも誰かに問いを投げかけることができるのがYahoo!知恵袋のサービスです。

Yahoo!知恵袋って何?

Yahoo!知恵袋とは、単なる辞書的なサービスとは違い、日頃疑問に思っていることをネット上につぶやくことで解決することができるものです。一度に多くの人の意見を聞くことができて便利な一方、誹謗中傷の温床になりかねない問題もあります。

Yahoo!知恵袋の仕組みとは

Yahoo!知恵袋では、ベストアンサーをまだ選んでいない質問や「投票受付中」になっている質問に関しては、自分が投稿した質問を取り消すことが可能です。しかし、「解決済み」のステータスになっている質問に関しては、質問者でも削除することができなくなります。Yahoo!知恵袋を利用する際には、この点に留意しておく必要があります。

Yahoo!知恵袋を利用するメリットとデメリット

Yahoo!知恵袋を利用することで、得られるメリットもあればデメリットもあります。それはどのようなことでしょうか。

お金をかけずに色々な人の意見がもらえる

Yahoo!知恵袋は無料で多くの人の意見を得られる有意義なサービスです。また、Yahoo!知恵袋のドメインは強力なため、検索ワードが検索結果の上位に来やすいこともメリットの一つです。また、後から見た同じ悩みを持つ人も回答内容を参照することができるなど、利点はたくさんあります。

Yahoo!知恵袋はこんなことを聞くときに使おう

Yahoo!知恵袋では、些細なことだけど誰かに聞いて欲しい、アドバイスが欲しいことに関する質問をしましょう。

例:
「6歳の子供が野菜を食べてくれません。いい食事方法などありますか?」
「ダイヤのネックレスを買おうと思うのですが、おすすめのブランドありますか? 30歳、主婦です」

誹謗中傷・風評被害の憂き目に遭うことも

みなさんは、このような質問を見たことがあるでしょうか。

「この間○○エステサロンに行って30万ほどの契約をしました。それから3ヶ月…全く肌の調子がよくなりません。お金を返してほしいのですが、返金は可能でしょうか?」
「○○(株)ってブラック企業だという噂をききました。転職しようか迷っています。誰か情報をお持ちの方はいらっしゃいますか?」

これらは質問ではなく、単なる誹謗中傷とも捉えられます。質問者は、回答を求めているのではなく検索エンジンで上位に出てくることを狙って書いているのです。ひどいものになると、質問と回答を同じ人間が行うことで故意に誹謗中傷するケースもあります。

Yahoo!知恵袋の書き込みを削除するには?

Yahoo!知恵袋で誹謗中傷や風評被害につながる内容の質問・回答がなされると、その対象となる企業やお店の評判や売上にも関わります。そのような内容は一刻も早く削除することが肝要ですが、どうすれば削除できるのでしょうか。

削除への道のりとは

被害に遭った人がまず確認しなければならないことは、書き込み内容を削除できるかどうかです。インターネットに載ってしまっている以上、そこに放置する訳にはいきません。きちんとした方法をとって、速やかに事態を収縮させることが大切です。

Yahoo!知恵袋での禁止事項を確認しよう

Yahoo!知恵袋のガイドラインでは禁止事項が7項目規定されています。その内容は以下の通りです。(※1)書き込みの内容が以下に当てはまれば、削除に応じてもらえる可能性があります。

  • 他人を攻撃したり傷つけたりする投稿
  • 社会規範や公序良俗に反する内容の投稿
  • 商業目的や広告目的で利用すること
  • 個人を特定できる情報の投稿
  • 第三者の知的財産権を侵害すること
  • Yahoo!知恵袋のサービス運営を妨害すること
  • その他の不適切な行為

自力でできることをしよう

Yahoo!知恵袋で誹謗中傷を受けたら、まず書き込みの右下にある「違反報告」のボタンをクリックし、Yahoo!側に通知します。ここですぐに削除に応じてもらうことができればよいのですが、実際は削除するのに時間がかかってしまったり、内容がYahoo!知恵袋のガイドラインに反していないとして削除されないことなどもあります。

削除依頼に応じてもらえなければ弁護士に相談

削除依頼は自力で行うことも出来ますが、個人からの依頼ではなかなか応じてもらえない可能性もあります。削除依頼申請を通しやすくするためにも、ネット問題に強い弁護士に依頼するのがおすすめです。

Yahoo!知恵袋の誹謗中傷対策は弁護士に依頼しよう

Yahoo!知恵袋での誹謗中傷問題を根本から解決するには、弁護士の力を借りるのがベストです。弁護士であれば、裁判外で法的な手段を取ることもできますし、問題がなかなか解決しなければ裁判に持ち込むこともできます。

プロバイダー責任制限法に基づく任意の手続きとは

まずはプロバイダー責任制限法に基づき、Yahoo!に対して送信防止措置依頼や発信者情報開示請求を行います。より削除に応じてもらいやすくするために、これらの書類をYahoo!送るときは弁護士に依頼して内容証明郵便で送付することがおすすめです。

送信防止措置依頼を行う

送信防止措置依頼とは、インターネット上で名誉毀損やプライバシーの侵害に該当する書き込みがされたときに、サイト管理者などに削除を依頼するための書類です。今回の場合は、Yahoo!知恵袋に誹謗中傷が書き込まれていること、侵害されている権利とその理由などを明記してYahoo!に送付します。

発信者情報開示請求を行う

誹謗中傷の内容などを書き込んだ犯人を特定して損害賠償請求をしたいときは、発信者情報開示開示請求も行います。発信者情報開示請求も、何らかの権利侵害がなければできません。そのため、こちらの書類もYahoo!知恵袋でどんな権利が侵害されたのかについて詳細に記載することが必要です。

Yahoo!が請求に応じなければ裁判所での手続きへ

これらの書類を送付しても削除に対応してもらえなかったり、犯人につながる情報を得られない場合は裁判所で仮処分申請の手続きを行うことになります。仮処分は裁判よりもはるかに早く決着がつくため、一刻を争うネットの誹謗中傷問題ではまず仮処分申請を行うことが一般的です。

発信者情報開示請求に強い弁護士一覧

仮処分申請を行う

仮処分申請とは、権利侵害が認められると裁判所が判断した場合、一定の担保金を支払うことで裁判所が「削除を仮に認める」と決定を下すものです。書き込みの削除・発信者情報開示ともに、裁判所で仮処分申請を行うことで迅速に削除や発信者情報開示を促すことができます。

示談もしくは裁判で損害賠償請求を行う

Yahoo!側が仮処分決定に応じれば、次は示談交渉にて損害賠償賠償請求を行い、具体的な金額の交渉を行います。示談に応じなければ裁判で争うことになります。

裁判所の利用の有無により弁護士費用は異なる

誹謗中傷などの書き込み削除や発信者情報開示請求にかかる弁護士費用は以下のようになっています。(※2)

発信者情報開示請求にかかる弁護士費用相場
着手金 成功報酬
記事の削除請求(交渉) 3万円〜 3万円〜
記事の削除請求(訴訟) 20万円〜 15万円〜
発信者情報開示請求(交渉) 5万円〜 15万円〜
発信者情報開示請求(訴訟) 20万円〜 15万円〜
損害賠償請求(交渉) 10万円〜 10万円
損害賠償請求(訴訟) 20万円〜 30万円〜

このように、削除請求などを裁判外で行うのと仮処分や裁判を利用して行うのとでは、弁護士の費用に差があります。弁護士費用と獲得できるであろう損害賠償請求額を比較考量し、削除依頼を任意で行うのか裁判所の手続きを用いて行うのかを考えることが必要です。

ネットが多くの人に使われるようになり、ネット上の誹謗中傷や風評によるはますます増えているからこそ、被害者を守る手段も用意されていることを知っておきましょう。万が一被害に遭った場合はネット問題に強い弁護士に相談し、削除依頼や発信者情報開示請求などの対応をしてもらうことをおすすめします。

ネット誹謗中傷問題に強い弁護士事務所

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